海洋育英社の紹介

 昭和14年10月10日、大同海運の故田中正之輔社長は、事業で得た利益の一部を社会に還元するため、同氏を設立発起人とし、50万円の 寄付金を基金に、当時の逓信大臣の認可を得て、神戸において財団法人海洋育英社を設立しました。昭和16年には基本財産が100万円となり、 当時同社の資本が150万円であったことからすると大変な金額であったと思われます。
 昭和39年海運業界の集約・再編成により、大同海運と日東商船とが合併し社名がジャパンラインとなったのを機に拠点を東京に移転しました。 その後合併当時の社長であった故竹中治氏のご遺族より寄付を受けて基本財産も大幅に増え、日本海運の発展振興を図るための優秀な海運人育成を 目指した本格的な育英事業を始め、現在に至っております。
 尚、新公益法人制度改革に伴い、平成25年4月1日を以て一般財団法人として認可され、引き続き育英事業を行っております。

事業内容

 海洋育英社は、海運従事者の育成と福祉を推進し、わが国海運産業の発展に寄与することを目的として、次の事業を行っています。
(1) 海運に関する業務に従事している者、又は従事した者の子弟に対する学資の給付又は給与
(2) 海運に関する業務に従事しようと希望する者に対する学資の給付又は給与
(3) 海事に関する発明の奨励及び表彰
(4) 海事に関する調査及び啓発
(5) その他この法人の目的を達成するために必要な事業

 主目的の学資育英事業に関しては、設立当初より開始し、先の大戦やその後の経済状況などで新規貸出を一時凍結した時期はありましたが、 平成25年度までに学資貸与した延べ人数は約1,000名、金額にして2億6千万円となります。
 その対象校は、東京海洋大学(旧東京商船大学)、神戸大学(旧神戸商船大学)及び同大学大学院をはじめ、鳥羽商船高等専門学校、富山高等専門学校、 広島商船高等専門学校、弓削高等専門学校、大島高等専門学校等となっております。




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一般財団法人 海洋育英社